愛してやまない

観劇ログ、はじめました。

「THE BLANK! 〜近松門左衛門 空白の十年〜」

「THE BLANK! 〜近松門左衛門 空白の十年〜」観劇しました。近松が武士から浄瑠璃作家になるまでの、史実上空白の十年に焦点を当てたフィクションストーリー。シルクロードならぬ塩の道を作り、経済や教育の発展に貢献するお話。
 
 大石内蔵助が腑抜けでも腹黒でもなく、利発で聡明な人間として描かれてるのは物珍しく感じた。江田くんがまっすぐなお芝居だったからそう思ったのかもしれないけれど*1、基本の台詞ベースが説明になるので、ちょっと私には難しかったかな〜。アンサンブルが変な動き真似してるから気をとられたのもあるけど笑
 
 後半でちょっとだけ日本刀の殺陣見れて嬉しかった〜!最近筆とか斧とかだったから……ヒュッてしてガッて止まる(?)江田くんの殺陣かっこよかった。
 というか、制作陣は江田くんをテディベアか何かだと思っているのって?かわいいに全振りしたシーンがいくつかあり。もう人の背中乗ってお馬さんしたり、お膝乗って足ぷらぷらしたり、肩車されたりするような年齢では……いやでも見た目は問題ないしな……?と現実に戸惑う。
 浜中くん生では初見だったんですが、アフトが自由すぎて本当に笑っちゃった。よくお尻を出すそうです。声がちゃんと上向きに音抜けするのが舞台慣れしてる人だな〜って感じだ。
 
 アフト全体的にとっちらかってたけど笑った。作り話というテーマで話す予定だったけど、全然テーマにそってないの。たぶんこれレポ書いたらあかんやつやろなあって感じ(笑)実家の住所、号まできっちり言う人たち初めて見たよ!これも作り話かもしんないけど(笑)
 


 私が朗読劇ダメな人間ゆえ、棒立ち説明長台詞への耐性がなく、公演時間3/4くらい辛い舞台だったな。耳馴染みない言葉なのに供給される情報が音だけって、半端な理解の外国語スピードラーニングって感じで入ってこない。ちゃんと作ってあるけど、あまりにも自分の趣味に合わなくてきつかった。お話自体にも盛り上がりというほどの盛り上がりがないし、そこまで笑えないような小ネタ時間もあるし、なんか消化不良やなあというのが正直な感想。歴史が好きな人はもっと楽しめるのかもしれないな〜。

 
 

*1:赤穂浪士ものだと大石は優柔不断or腹黒に描かれてるものをよく見る