愛してやまない

観劇ログ、はじめました。

ヨーロッパ企画「ギョエー!旧校舎の77不思議」

 ヨーロッパ企画「ギョエー!旧校舎の77不思議」観劇しました。青春オカルトコメディ最高に面白かった〜!非日常が日常の延長線になってる独特のSF感はヨーロッパ企画ならでは。逐一おもしろい小ネタが挟まるので、もうずっと笑いっぱなしだけど、ちゃんとオカルトホラー要素もあってヒヤッとする。

感想

 ラストシーンの終わったと見せかけて続きを想像させる感じとか、どんでん返ししてるのに自然というか、あの空気感がすきだなあ。ギミックの凝り方が緻密だし、OPも良かったな〜。引き出しがないから稚拙な例えしかできないけど、ナイロン100℃で多用される感じのマッピング映像かっこいいよね……すき。
 
 前半の勢いのある感じと、ラストシーンの畳み掛け方が特に良かったな。真ん中ちょっと息切れしちゃったけど、コメディだから全然楽しめたし、また見たいな〜ってなった!

 物販を買うまでが観劇です!の前説にのせられて思わずサマータイムマシン〜の円盤も買っちゃったので見返すの楽しみです。
 

9/11大阪公演アフタートークのざっくりニュアンスレポ。

 ヨーロッパ企画のアフトは裏話がめちゃくちゃ楽しいのでだいすき。※公演ネタバレ含みます

山口さんの話

石田さん「山口くんってゲスト誰?って思われたと思いますが、うちの音響スタッフです。ホラーが好きだということで今回トークショーに参加してもらいました」
 
山口さん「僕こういう(アフタートーク)呼ばれるの初めてなんですけど、めちゃくちゃ緊張しますね。(公演の感想を聞かれて)何回見ても本当におもしろくて、身内だからそれは当たり前なんですけど、プレビュー公演で見た時とかもう感動しちゃって泣きましたね。怖いって印象を持たれる方が多いと思うんですけど、なんかすごく感動しませんか?」
 (泣く……?どこで……?の雰囲気になる)
山口さん「あの最後のしねば?が、それまで仲よかったのに!そんなに冷たくなるの……っていう辛さで……」
石田さん「いいお客さんだな!(笑)」
 
日下さん「あのしねば?はいつも反省会をしていて。今日はよかった!とか、もうちょっときてほしいとか(祷さんに)言われたりとかして、いつも二人で相談してます。あんまり重く言っても(演じてる自分が)辛くなっちゃうし、役としてもたぶんそこまで深く考えて言ってないだろうなと思って、無の状態で言うようにしてますね」
 

ホラーの鉄板

山口さん「音響でもおっと思ったのは、特にラストの監督のところとかもなんですけど、驚くシーンの前にちゃんと助走の音がある。ワッ!て大きい音出すと、ただ驚くだけになってしまう。ふわ〜……ワッ!って鳴ると驚きだけじゃなくて怖さもでる。これはホラーの鉄板の手法なんですけど、それがちゃんと使われていたのが、良かったですね」
 
祷さん「たしかに、お化け屋敷とかでもお化けが出てくる瞬間よりも、お化けでるかな?ってドキドキしてる廊下の方が怖かったりしますよね。ラストシーンの『ところで』で切り替わるところもそうで、振り返るところ、歩き出すところの間はすごく上田さんと相談しました。いつもあのシーンは緊張します。あまりにお客さんを怖がらせようとしすぎて、どんどん間延びしちゃって、もうちょっと間を短く、って怒られたりもしましたね(笑)」
石田さん「もう先の台詞に意識が行きすぎて、お前だー!の前にすでに顔が鬼みたいになってたことあったよね(笑)」
上田さん「それは違うなって思って。あと、お前だー!が、ううお前だ〜!って伸びてたこともあったので、う〜はいらないって言いましたね」
祷さん「あそこ私が台詞を言ってからみんなで飛び出してくるので、変に貯めちゃうとみんなが出られなくなるんですよね」
日下さん「裏でみんな待ってるからね(笑)」
  

生演奏の話

石田さん「今回お二人が楽器生演奏されてるって気付いてました?演奏する時と持つだけの時は小道具も変えてるんですよ。演奏する時は二人ともマイ楽器でね」
日下さん「小学校からずっとやってます。日本の琵琶じゃないので爪をつける必要があるんです。だからバレーボールが裏返しになるシーンではこうやって(握り拳にして爪を)隠してるんですよ」
上田さん「日下さんが演奏できることは当然知っていたんですが、祷さんもね、ネットに動画があって、それで演奏できることを知りました。なので、事前に演奏できることは知っていましたね。ただ、演奏シーンをいれるかどうかは出演をお願いする時は言わなかったです。がっつり演奏シーンをいれるか、やめるかの二択だったんですけど、ちょっとだけ弾いてもらう形になりましたね」
祷さん「学生の時に3年間吹奏楽でフルートを吹いていましたが、本当に検索しないでください……」
 
石田さん「前で演奏しているのに、僕は台詞喋らないといけないから、なんか申し訳ないんですよね。フルートと琵琶でそれぞれ霊を宥めるシーンがあるので、音楽の力を2回も使っているんですよ」
上田さん「落ち武者に校歌使ってるし、トイレの花子さんも鈴で除霊してるので計4回ですね」
石田さん「音楽の力を信じすぎている!(笑)」
 
上田さん「二人の楽屋からはいつも楽器の音が聞こえてくるので部活みたいだった。僕は帰宅部だったので、なおのこと懐かしくなりましたね」 
 

小道具の話

山口さん「(一番すきな怪奇現象は?)ん〜、歩くコンパスかな。今回小道具がどうやって動いてるのかなってすごい不思議でした」
上田さん「あれはね、石田さんが頑張ってくれてるんですよ。下手から糸で引っ張ってるんです。コンパスに重い台座、画鋲みたいなものがついてると思ってください。そこに糸が付いてます。最初から(上手から下手に)糸を伸ばすのは、舞台上を走り回ったりとかしてて危ないからできないんですよね。だから、芝居の途中で糸を上手から下手にもっていくんです」
石田さん「最初上手から糸を持って出てきて、真ん中で止まって台詞言ったりとかしながら、こっそり持って行くんですよ」
上田さん「糸を持ちながら芝居もするという(笑)」
石田さん「水泳部員出てきたあたりで下手にはける。水泳部員のターンとかでわーわーやってると、真ん中とかそっちに視線が行くからあまりバレないんですよね。それで、そのあとは交互に糸を引っ張ってコンパスをたてた台座を歩かせてます」