愛してやまない

観劇ログ、はじめました。

音楽劇「トムとジェリー 夢をもう一度」

 音楽劇「トムとジェリー 夢をもう一度」観劇しました。全力でかわいこぶりっこする山本亮太のかわいさが最強。観劇前は虚無かなって思ってたけど、思ったよりは大丈夫だった。個人的にはおばたのお兄さんがMVP!いてくれて良かったと思う場面がいくつもあった。当たり前だけど、芸人さんって掴むのが上手いんだなあ。 

 

山本亮太のジェリーは天才

 コミカルなチョロチョロした動きが本当にかわいい。観劇前にビジュアル見た時は正直期待してなかったけど、動いてる実物見たらあんたが優勝や!って思った。ちまっとしたサイズ感がばっちりだし、下睫毛バチバチも気にならない。ごろごろしながらおっきい鉛筆でお手紙書いたり、にししってお口おててでおさえながら笑ったり、てーんきゅ♡って言ったり、かわいいが渋滞してる29ちゃい!
 寝転がった時にズボンがまくしあがって、スパッツ履いてるけど膝の形が出た時になんかすごくときめいた。膝だ……みたいな……(?)
 女の子にアピールするシーンで投げちゅーして横にひらひら〜ってしてから、さらっと6ポーズ入れてくるのはさすがの職人芸。最後もう一回うちゅしポーズやってくれてひええ〜〜!ってなる客席。山本亮太さんさすがわかってる〜!
 アクロも地味にたくさん挟んでくるんだけど、軽やかだったな。なかでもバタフライがめちゃくちゃ綺麗な水平で感動しちゃった。りょちゃんのバク転は背筋!って感じで迫力ある。あとやまりょの側宙って珍しくない?男側宙でガッと勢いがあるけど、滑らかで綺麗だったなあ。他メンがやること多いからか、あんまり見たことなくて新鮮。
 初日SPカテコの「自信を持ちたくて本番前みんなに『かわいい?』って聞いて、かわいい!って言ってもらってました」っていう挨拶すらかわいかった……。かわいいは最強。
 

渡辺大樹は出来ジュ

 地獄のダンスのときの渡辺はるはるが良かった。エアーマンの振付への慣れもあるのかもしれないけれど、可動域が人より大きいのでダイナミック。最後のカテコも「マッスル役の渡辺大樹です!実生活でもマッスルになれるように頑張ります!」とさらっとデキジュ溢れる挨拶を披露してて流石!
 ワガママ言うならバトンもやってほしかった〜!
 

他、感想

 オーチャードホールめちゃくちゃコンサート向きなものだから、冒頭の曲は反響しすぎて歌詞ききとれなかったな〜。各々のリズム感が違うと即死環境かもしれない。オペラパートはおお……となるくらい気持ちのいい響き方だった。

 トムジェリの二匹だけ終始ドナルドダックで喋ってる感じなので、なんで?感はあるけど、そこまで糾弾するようなものでもなかったな。そもそも糾弾できるほど話の筋はない。原作アニメの「夢をもう一度」とはモチーフやオチが変わってるみたい。私は見たことないので初見の感想になる。
 舞台全体として演者の個人技頼みな印象で、それも使い方が勿体無いので消化不良。ある意味ではわかりやすく一番おもしろかったシーンを挙げるなら前説かな。これもおばたのお兄さんがやってたんですが、本業って感じで良かったな。他の方々も、劇中のお客さんいじりとかはさすがの安定感でおもしろかったな。
 かわいいシーンはたくさんあるんだけど、むしろ、かわいいしか残ってない。かわいい推しが観たいならアリな舞台だとは思う。
 OPとかで本気で踊るワンシーンがあればオタク的にはもっと満足できたのに、そういうのがないのが痛いかな。このシーンだけで元がとれる!がないのに、大体同じドタバタかけっこを繰り返ししてるから、途中で休憩5回くらい欲しいな〜ってぼんやり思ってた。でもやまりょのアクロ存分に入れてくれてありがとう。
 期待がなかった分プラスもマイナスもないので、フラットという感想が一番近い表現かなあ。

 この脚本を大阪公演にもっていくのはさすがにすべり散らかしそうで怖〜って思ったけど、マツがジェリーってだけでオモロだからまあ大丈夫かな……。いや知らんけど。