愛してやまない

観劇ログ、はじめました。

「命、ギガ長ス」

「命、ギガ長ス」観劇しました。
 
 松尾スズキの二人芝居!認知症の母親とアル中引きニートの息子って設定なのに、しっかり喜劇。この悲壮感を隙間なくシュールコメディにするの、松尾さんだなあって感じする。どこまで筋で、どこからアドリブなのかな。すごいハイレベルなエチュード見てる気分だった。パントマイムと目線誘導、音と台詞で、物理を捻じ曲げる感じ。演出が独特だから、そうきたか〜!ってなる。純度の高い演劇を摂取した満足感。
 
 大阪だけ全公演アフト付なんですが、内容はオフレコなのでご容赦。関西人って公演時間長い方が喜びますよねって偏見が根強くあるよね笑 たのしいね。
 
 安藤さん、うまかった〜。二人芝居ってそんなにキャラを入れ替える印象がないんですが、22歳女子大生と年金受給してる母親をころころ演じ分けててすごかった。さらっとすごいの。
 
 そして、手作り?SE。アフトで音響監督本人がやってくださったけど、すごかった〜!安藤さんのカメラのマイム?がいつまでも上達しないので、あえての演出だとみんなから思われていたようだけど違うんですよ!って言って、本家を見せてくれたんですが、演劇に小道具なんていらないよねって思い出させてくれる。直接的なお芝居じゃないかもしれないけれど、ないものを見せるって本当にすごい技術だ。