愛してやまない

観劇ログ、はじめました。

「デルフィニア戦記〜獅子王と妃将軍〜」

デルフィニア戦記獅子王と妃将軍〜」観劇しました。
 ヒーローショーならではの舞台装置作りがとてもよかったし、デル戦の雰囲気に合ってた。運動神経いい人が駆け回るのが良い。特に水責め拷問シーンの、映像とフライング装置で溺れてる演出してたがすっっごくすきだった。牢屋の感じがウォルパパの最期とも重なってなおさら辛い。
 あの分量を舞台にしようとしたら、こうなるよね!っていうスピード感は否めず。端折ったエピソードが後々効いてくるけど、ストーリー優先させたら仕方ないのが長編小説実写化のつらいところやね〜。原作読んでる方が人間関係と地名がすっと入ってきて良い。シャーミアンやポーラも見たいね。

 

佃井さんのリィがすき。

 リィがステージ二階?から奈落に飛び降りるシーンは本当に息を飲んだ。あなたアンサンブルじゃなくて主要キャラですが?!ってびっくり。安心安定のJAE女優*1 だしできるのはわかってるけど、心臓に悪い笑。でもリィの生をめちゃ感じるので、本当に佃井さんのリィがすき。もうリィは佃井さんしか考えられない。
 私はウォル奪還の時にリィが叫ぶ「誰がお前を鎖で繋いだ!!!」が原作からすっごく好きで、それを佃井さんを通して聞けて、もう震えました。全身から怒りが湧き上がるの。ジブリだったら絶対髪の毛立ち上がってるシーンだよこれ。リィにとって一番大切なことは自由で、それを自分を受け入れてくれる大切な人間が最悪の形で奪われている状態を目の当たりにして、この台詞なんですよ。佃井さんの全身全霊の怒りに触れられて良かった。
 

ファロッツが最高だという話

ヴァンツァー

 改めてシェラが葛藤しながらも人間らしくなっていく様子を、横目でヴァンツァーが見ているのはしんどい。「ヴァンツァーは一人で戦ってきた」って劇中でリィにも言われているけど本当にそうで、周りに助けてくれる人間なんていなかった。洗脳は外れていて、これはおかしいとわかっているのに、決められた生き方に抗えない苦悩。
 シェラが人間になれるのはリィのおかげなんだよね。リィは人間かと言われたら違うんだけどさ。シェラがリィという光に出会えた奇跡に感謝。はやくヴァッツを救済してあげたい。でもそしたらあの結末だからなおしんどい……。
 今回ヴァンツァーの出番少ないけど、本当に小松くん二次元で、貴族のところとかもう挿絵まんまやん?って感じでね。満点💯💮
 

レティシアも満点。

 何がいいって、まず予備動作なしの垂直跳びで階段3段飛ばせるところ。あの身のこなしの軽さ。予備動作を抑えるって、相手に次の行動を予測させない最善手なので、行者の才能しか感じないし、まさにレティシア!シェラとちょっと手合わせしただけでも実力差!って感じだったからあと250公演分、あのアクションシーン見せてください。湯浅くんにはアンサンブルの中でも目を惹く瞬間があった。もっと湯浅くんのアクション見たかったな〜。
 実はデル戦の時期怪我してて思うように動けませんでした!って後から言ってくれたんですが、「なるほど、だからアンサンブルシーンの出番少なめだったのかな?」と思うと同時に「怪我しててレティシアあれだけできんの?!」という驚嘆。
 

林くんのシェラ

 林くんのシェラは相変わらず所作が綺麗で、笑顔が可愛くてまるで女の子。リィの周りの人には女装がバレてるから普通の男声で話すんですが。それでも衣装に違和感がない。立ち居振る舞いが美しいと性別の概念が薄れる。
 林くんのオタクは、シェラが国内の不穏分子について情報集めしてるシーンで、顎に手あててカマトトぶってるの絶対すきですよね?かわいかったね。
 女の格好でも男でも、もう何にも違和感がなくて、もうただそこにシェラがいるだけってところまで高めてくれる林くん。林くんもめちゃシェラとリィを愛してくれてるのが伝わる。リィと共闘するシェラがめちゃくちゃ嬉しそうでさ〜、感情表現豊かなシェラに涙ちょちょぎれちゃう。殺陣中の背中合わせはずるいよね〜!
 
 

千秋楽挨拶はこちらから

*1:ジャパンアクションエンタープライズ。主な所属芸能人はアクション俳優とスタントマン