愛してやまない

観劇ログ、はじめました。

劇団☆新感線「偽義経冥界歌」

 劇団☆新感線『偽義経冥界歌』観劇しました。新感線らしいキャラや演出。お金かかっててすき。顔が良い主人公*1が偽義経として殺され、ぶっ生き返す展開でおもしろかった〜!
 明日から使える名言台詞たくさんあったな。静歌の鎮魂歌や猪が出てくる様はもはやジブリ。以前もどこかで言ったけれど、新感線ってジブリと特撮とエキサイティングプロレスの融合って感じがする。

演者

 りょうさん演じる黄泉津の方が気高く茶目っ気もあってかっこよかったなあ。母親として、国を守る巫女として、女としての三面が描かれてて、1幕の怪しげな美しさに魅入られたし、2幕の覚悟は涙なしには見れなかった。一見、人間味なさそうな人たちも、屍人の存在によって人間らしさが濃く出るんだよね。
 
 殺陣自慢の若手がいるなと思ってたら早乙女くんだった。弟さんも俳優としていろいろ客演されてるんですね。身のこなしが軽いし、音ハメも良い。殺陣上手な人って刀の長さが実寸より長く見える。返し方だったり、所作の緩急で光の軌道がわずかに残るのかな〜。死にかけで刀を地面についた時の震えがまさに満身創痍。見応えがありました。
あと、劇団員メンバーはやっぱり高スペック。安心と信頼。
 
 優馬くんが藤原さんと向かい合って歌うところ、優馬くん生き別れの妹いそうって思えてきて、なんか良かったですね。そういうシーンじゃないけど、エモを感じた。
 

結末

 最後、九郎が天に昇れるように!って言いながら階段を降りていくの、冥界に帰っていくんだなって思って切なくなる。誰かにとっていい結果であっても、他の人にとっては悪いかもしれないし、この世の罪は消えないし。だからきっと九郎は地獄に行ったんだなあ。そんなの、かっこよすぎるでしょ。は〜〜素敵だった。観れて良かったなあ。楽しかったな〜。
 
 

*1:公式設定